今回、利用にあたって事前の設定が少なく、簡単に記譜を始められる楽譜作成ソフトはどれか?
- MuseScore4
- Notion6
- Dorico5
- Crescendo
- Sibelius
- (Finale)
6つのソフトを比較検討してみました。
けいちゅー
始めやすくて使いやすい楽譜作成ソフトは
1位:「MuseScore4」、2位「Sibelius」です!
この結果に至った私のmac環境と、それぞれの楽譜作成ソフトの印象をこの後お話ししていきます。
目次
私のmac環境と順位づけの基準
私のmac環境
- MacBook Air(M2チップ) macOS14sonoma
- LogicPro10.8.1、Live11std、KOMPLETE14std
- オーディオインターフェースなし
- MIDIキーボード(M-AUDIO KEYSTATION MINI32 MK3)
順位づけの基準
- 1. 出費がないに越したことはないが、気に入ったなら2万円未満クラスの費用負担は覚悟している。
- mac内蔵スピーカーでも音が出せる。
- とにかくソフト起動と同時に記譜を始められるもの。(譜表の種類やMIDIチャネル、AU/VST音源の整合など、設定は後回しにできるもの。)
この3つの基準で前述のソフトを試してみました。
各ソフトの使用感
MuseScore4 (ver.4.2.1)
musescore Ltd
プラス印象
- 新規作成で空の五線譜にすぐ記譜を始められる
- 調号、音部、縦線などもパレットから選ぶだけ
- 音符、コード記入時に音を鳴らしてくれる
- コード進行も再生してくれる
マイナス印象
- ソフト終了時高確率でエラーメッセージが出る
- 有料サービスへのお誘いメールがよく来る
- ユーザーガイドを調べるのに苦労する
Notion6 (ver.6.5)
PreSonus(MI7)
プラス印象
- StudioOneとの相性がいい(はず)
マイナス印象
- 譜表の種類(ピアノ譜、ギター譜、バンドスコア等)を決めるのに一手間かかる
- 発音させるための設定が難しい(VST規格がデフォルト?)
Dorico5 (ver.5.1.20)
steinberg
試用してみようとしたものの、
- 頻繁にsteinbergサイトで2段階認証を求められる
- Dorico試用版をインストールの前に、steinberg製の別ソフトが3、4つインストールされる
なので試用せずでした。
Crescendo
NCH Software
このソフトも起動後、比較的簡単に記譜が始められます。
記譜の方法は、MuseScoreに比べると、少し煩雑に感じられました。
有料版もNotionやDoricoよりは安価に入手できます。
Sibelius (ver.2023.11)
AVID
曲再生でコードは発音してくれない点だけ「MuseScore」に比べると寂しい点です。(設定次第かも?)
機能が絞られた最下位グレードは無料で使い続けられます。今回比較した中で「Sibelius」だけサプスクリプション制でした。
Finale (ver.27)
finalemusic
mac対応のFinaleは最上位版しかなくて、試用版も見当たらず手が出せませんでした。
最後に
CubaseやStudioOneのユーザーにとってDorico、Notionは
- DAWとの親和性
- サポートの受けやすさ
などの理由で導入の敷居は低いかもしれません。
また、試用条件によっては上位グレードを選択するしかないケースもあると思います。
素人の自分でもそこそこ簡単に始められたという点で
「MuseScore」をイチ押しにさせてもらいました。
スキル次第でイチ推しソフトも変わると思います…