座り過ぎの腰痛を「やわこ」で軽くする方法を一度紹介しました。
そこでは図.1黄色で示した辺り、腰の下の方のほぐし方でした。
今回は腰の上の方から背中にかけてマッサージしたい時の方法です。
腰痛が続くと背中の姿勢も変わる
体の背面には首から腰まで一本のように繋がった、いわゆる脊柱起立筋があります(図.2)。
以降、便宜的に肋骨のある背面を「背中」、肋骨のない背面を「腰」と書きます。
腰痛によって腰の動きや力が制限されると、その制限を補うように同じ脊柱起立筋の上部(背中や首部分)に負担が広がります。
負担が続いて疲労が蓄積すると、脊柱起立筋全体が十分な力を発揮できなくなり、背中側から上半身をまっすぐ引き起こせなくなります。
そうすると、少しずつ背中が丸まった姿勢へ変化していきます。
腰から背中まで「やわこ」でほぐす
脊柱起立筋を腰から背中まで満遍なくほぐしていきます。
使い方
腰上部~背中の範囲を「やわこ」でほぐします(図.3の水色部分)。
座っている時間が長いと、特に腰上部から肋骨下端にかけての範囲も疲労しやすくなり、突然の大きな痛み(ギックリ背中)に襲われることもあります。
床に仰向けで寝ます。両腕は軽く開き、膝は揃えて立てます。
「やわこ」を体の下に敷き、上半身の重さでマッサージします。
使い方のポイント
腰、背中にもうちょっと強めの刺激が欲しい…
こんなときに役立つ「やわこ」の裏ワザを一つ紹介。
両腕を開いて膝を立てた形はそのまま、
- 立てた膝を左右に倒してみましょう!
- 倒したときズレた膝は揃えない!
図.6に示すように膝を揃えて左に倒すと左脚の上に右脚が乗り、左のお尻や腰、背中の筋肉に力が入ってしまいます。
腰・背中に力が入ると外部からの力に抵抗して腰を守ってしまい、「やわこ」の刺激によるマッサージ効果が台無しになってしまいます。
図.5のように左右の膝をズレるように倒すと腰・お尻に余計な力が入らず、「やわこ」の刺激が片側の腰に集中し刺激量がアップします。
注意点
何らかの疾患や骨粗鬆症によって骨の強度が下がっている方は、肋骨を骨折する恐れもあります。
左右12対ある肋骨の下2対は外力で折れやすいので、注意してください。
最後に
「やわこ」は他にも首やお尻に、太もも、土踏まずと応用範囲は広いのですが、自分はもっぱら腰と背中のマッサージばかりに使用しています。
腰、背中以外の部位で上手い使い方に迷った時は、コメント・メールでお知らせください。方法を検証して記事にさせていただきます。