「やわこ」で座りすぎ腰痛改善!柔道整復師的使い方~パート2~

やわこで腰をマッサージするパート2のアイキャッチ

座り過ぎの腰痛を「やわこ」で軽くする方法を一度紹介しました。

そこでは図.1黄色で示した辺り、腰の下の方のほぐし方でした。

やわこで腰痛軽減の前回記事でマッサージした腰下部
図.1 前記事でほぐした腰の位置
けいちゅー

今回は腰の上の方から背中にかけてマッサージしたい時の方法です。

目次

腰痛が続くと背中の姿勢も変わる

体の背面には首から腰まで一本のように繋がった、いわゆる脊柱起立筋があります(図.2)。

以降、便宜的に肋骨のある背面を「背中」、肋骨のない背面を「腰」と書きます。

上半身背面には首から腰まで連なる脊柱起立筋があります
図.2 上半身の背面にある脊柱起立筋模式図

腰痛によって腰の動きや力が制限されると、その制限を補うように同じ脊柱起立筋の上部(背中や首部分)に負担が広がります。

負担が続いて疲労が蓄積すると、脊柱起立筋全体が十分な力を発揮できなくなり、背中側から上半身をまっすぐ引き起こせなくなります。

そうすると、少しずつ背中が丸まった姿勢へ変化していきます。

腰から背中まで「やわこ」でほぐす

脊柱起立筋を腰から背中まで満遍なくほぐしていきます。

使い方

今回やわこでマッサージする腰上部から背中にかけての筋肉
図.3 腰上部から背中にかけてほぐす

腰上部~背中の範囲を「やわこ」でほぐします(図.3の水色部分)。

座っている時間が長いと、特に腰上部から肋骨下端にかけての範囲も疲労しやすくなり、突然の大きな痛み(ギックリ背中)に襲われることもあります。

腰上部をやわこでマッサージする時の姿勢と当て方
図.4 「やわこ」で腰上部、肋骨下端をほぐす
STEP
準備

床に仰向けで寝ます。両腕は軽く開き、膝は揃えて立てます。

STEP
マッサージ

「やわこ」を体の下に敷き、上半身の重さでマッサージします。


「やわこ」を敷いたまま上半身を脚の方向へずらしてみましょう!
「やわこ」が背中の方へ上がっていき、背中の脊柱起立筋がほぐされます。

使い方のポイント

腰、背中にもうちょっと強めの刺激が欲しい…

けいちゅー

こんなときに役立つ「やわこ」の裏ワザを一つ紹介。

両腕を開いて膝を立てた形はそのまま、

「やわこ」の刺激を上げる裏ワザ
  1. 立てた膝を左右に倒してみましょう!
  2. 倒したときズレた膝は揃えない!
腰部マッサージでやわこの刺激をあげる時、膝はズレながら倒します
図.5 左に倒すと左膝が前に出る
腰部マッサージでやわこの刺激をあげる時、膝をそろえない
図.6-1 膝頭の位置を左右で揃えない
やわこの刺激を上げるため膝を倒すとき、膝を揃えると腰に力が入ります
図.6-2 左に倒すと左腰に力が入る

図.6に示すように膝を揃えて左に倒すと左脚の上に右脚が乗り、左のお尻や腰、背中の筋肉に力が入ってしまいます。

腰・背中に力が入ると外部からの力に抵抗して腰を守ってしまい、「やわこ」の刺激によるマッサージ効果が台無しになってしまいます。

図.5のように左右の膝をズレるように倒すと腰・お尻に余計な力が入らず、「やわこ」の刺激が片側の腰に集中し刺激量がアップします。

注意点

何らかの疾患や骨粗鬆症によって骨の強度が下がっている方は、肋骨を骨折する恐れもあります。

左右12対ある肋骨の下2対は外力で折れやすいので、注意してください。

最後に

「やわこ」は他にも首やお尻に、太もも、土踏まずと応用範囲は広いのですが、自分はもっぱら腰と背中のマッサージばかりに使用しています。

腰、背中以外の部位で上手い使い方に迷った時は、コメント・メールでお知らせください。方法を検証して記事にさせていただきます。

  • URLをコピーしました!
目次